依頼1 思い出の花

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「それじゃあ俺は【僧侶】になるよ。」 「アゼル?【剣士】で依頼を受けないのか?」 「…アスベルもティトレイも攻撃役だから、俺が回復に回るよ。」 「すまない、アゼル…。じゃあ準備が出来次第発とう。」 ディセンダーの彼、 アゼルは腰に携えた剣を 僧侶の慈愛の杖に持ち替える。 剣士から僧侶に 転職し終えたアゼルは、 依頼主の元へ合流する。   コンフェイト大森林 遥か上空に彼らの船、 バンエルティア号が 停泊している。 空海関係なく運航出来る船は あの船以外ないと アルゼは思う。 「そういや、その思い出の花って、どんな感じなんだ?」 「そうだな…。特徴なのは…。」 顎に手を当て、彼は ぼうっとするソフィの 頭を見つめる。 「何、アスベル?」 「ソフィ…。思い出の花は、ソフィと同じ紫に近い色をしているんだ。」 「う~ん…。紫の花かぁ…。」 「ティトレイ、どうかな?何か分かる?」 ティトレイは顔を渋って 腕組みをする。 どうやら思いつくような 花はすぐに出て来ないようだ。 「すまねぇ、それだけじゃおれには分からねぇ。」 「そうか、ありがとう。」 「あ…蝶々…。」 ひらひらと優雅に 空を羽ばたく虫を ソフィは追いかける。 「あっ!?待つんだ、ソフィ!」 「すぐに追いかけよう!」 同行者の一人、 ソフィが抜けて アスベル達は大急ぎで 森林の奥に向かう。 「ソフィ、待つんだ!ソフィ!!」 「アスベル、この蝶々、私が眠っていた花畑に飛んでた。」 はぐれかける少女の手を 引き止めたアスベルは、 ソフィが捕まえた蝶々を見て 青い目を大きく見開く。 「ティトレイ!この蝶々が泊まる花で、紫色の花なんだ。」 「なるほどなぁ…。」
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