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「日向ぁ、さっきの人らのとこ行こー?」
きっと美乃里の言う”さっきの人ら”というのは隣で笑っていた2人のこと。
「うん、わかった」
でもその2人はというと帰る準備をしていた。
美乃里はわたしの手を引っ張って彼らの元へ
「なぁ、帰りにさー」
2人のうちの1人が言った。
そこに美乃里が
「あのっ、ちょっといい?」
少々睨みながら170はあるであろう男子に声を掛けた。
「え?…あ、あぁ」
男子2人は互いに顔を見合わせながら言った。
気付いたら教室には美乃里たちしかいなくなっていた。
パフェ……、いいのかな…
「美乃里、パフェ…、いいの?」
「あ…、行くよ」
そしたら彼らが
「なぁ、そのパフェって駅前の?」
美乃里が声を掛けた男子が言った。
「え、うん。そうだけど…」
「私らもう行くから。話しかけたくせにごめんね」
”ごめんね”なんて心にもないことを言う美乃里
「あの、ごめん。ほんとはいい子だから許してあげて…。でも、ほんとにそろそろ行かなきゃだから」
日向がそういうと彼らが
「俺らもそこ行こうとしてたんだよな。一緒に行かねぇか?」
「……うん、そうだね。行ったときにさっきのこと話せばいいし。美乃里、いい?」
「私はどっちでもー」
「じゃあ決まりで。…美乃里、行こ」
そんなこんなで4人で行くことに
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