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「日向ぁー、久しぶりー」
美乃里がわたしの家の前にいた。
「あれ、昨日のおととい会ったよね?」
「私にとっては久しぶりなのー!」
歩きながら話す。
「わたしたち同じクラスになれるかな……」
ちょっと不安気味に言うと美乃里は
「んー、わからないけど一緒になれる気がする!」
「…そっか!」
自信あり気に言う美乃里を見たら元気が出た様子の日向。
それから2人は駅まで行って電車に乗り学校へと歩いた。
「あ、クラス一緒か見てくるから日向あそこで待っててー!」
と、走りながらわたしに言う。
美乃里の言った『あそこ』というのは桜の木の近くにあるベンチのことだろう。
「あそこに座ればいいのかな……」
どっちにしようか迷ったが立っているのも疲れるので座ることにした。
(美乃里……、来ない…)
かれこれ15分は経っただろう。
「日向ぁー!…ご、ごめんッ…人が、混んでて……」
息が上がりながらも美乃里が言った。
「うん、いいよ。見るからに大変だったみたいだね…。大丈夫だった?」
「うん、…何とかね。あっ!私らクラス一緒だった!!やったねっ」
「ほんと!?よかった…、わたし人見知りしちゃうから心配してた」
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