入学式

4/6
前へ
/6ページ
次へ
「私も日向と一緒でよかったぁ。あとね、入学式はクラス別で並ぶみたいだよ?はやく行こ!」 そう言いながら美乃里はわたしの手を引っ張る。 パイプ椅子に何分くらい座ってるかなーと日向は思いながら先生の話を聞いていた。 周りがザワザワしてきた。 どうしたんだろう?と思いながら周りを見渡すともう入学式か終わったようだった。 美乃里はどうしたんだろ?と思いながら美乃里を探す。 探すのに時間が掛かるかと思った。 しかし、すぐに見つかった。 なぜなら、美乃里だけが俯いていたから。 (美乃里…寝てる?) 日向はそう思いながら美乃里へと近づく。 「美乃里、起きて?入学式終わった」 「も……ちょい…。」 はぁ…とため息がひとつこぼれ落ちた。 「美乃里、お願いだから起きて?…か、帰りにパフェ奢ってあげるから……」 「……ん~、よく寝たぁー」 美乃里がいきなり起きた。 そう、美乃里はパフェが大好物。 「ほんとに奢ってくれる?」 「…うん。」 「駅前のとこね」 「え?あそこのパフェすごく大きいって知ってるよね?」 「食べきる」 「…が、がんばってね」 そんなことを話しながら教室へ向かう。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加