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「私も日向と一緒でよかったぁ。あとね、入学式はクラス別で並ぶみたいだよ?はやく行こ!」
そう言いながら美乃里はわたしの手を引っ張る。
パイプ椅子に何分くらい座ってるかなーと日向は思いながら先生の話を聞いていた。
周りがザワザワしてきた。
どうしたんだろう?と思いながら周りを見渡すともう入学式か終わったようだった。
美乃里はどうしたんだろ?と思いながら美乃里を探す。
探すのに時間が掛かるかと思った。
しかし、すぐに見つかった。
なぜなら、美乃里だけが俯いていたから。
(美乃里…寝てる?)
日向はそう思いながら美乃里へと近づく。
「美乃里、起きて?入学式終わった」
「も……ちょい…。」
はぁ…とため息がひとつこぼれ落ちた。
「美乃里、お願いだから起きて?…か、帰りにパフェ奢ってあげるから……」
「……ん~、よく寝たぁー」
美乃里がいきなり起きた。
そう、美乃里はパフェが大好物。
「ほんとに奢ってくれる?」
「…うん。」
「駅前のとこね」
「え?あそこのパフェすごく大きいって知ってるよね?」
「食べきる」
「…が、がんばってね」
そんなことを話しながら教室へ向かう。
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