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「メル、そやつは…!」
喋ろうとすると兵士に剣先を向けられる。
領主は黙る。
「…母さんは、俺が5歳の時に……亡くなった…」
亡くなったをためらいながら言う。
その言葉に男は目をパチパチと瞬かせた。
「死んだの?あの、アーニャが?」
「………」
「ぷっ!あははは!アーニャが死んだんだ!」
腹を抱えながら笑う男。
その様子にメルは苛立ち、目の前でトランプで円を描きその中心からレーザーを放つ。
男はレーザーが頬を掠めた瞬間、笑うのをやめてメルを見つめる。
「次は…当てる!母さんを馬鹿にするな!」
興奮気味にトランプを構えながら声を荒げる。
そんなメルを冷たい視線で見下す男。
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