37/37
前へ
/102ページ
次へ
「っ父さん!!!」 父を追いかけようとするメルを領主が止める。 それでもじたばたと暴れるメル。 「離してください!父さんが父さんが!」 泣きながら必死に領主を振り払おうとするが領主も必死にメルを止める。 「今行っても殺されるだけだ!」 「でも父さんが!」 「オデュッセウスはこの運命を受け入れている!お前を守るためにとった行動を無駄にするな!」 「そんなのしらねぇよ!たった一人ね家族なんだよ!離してくれよ!」 「離さん!!」 意地をはるメルの目の前に仮面をとったミクがメルの頬に優しく触れる。 一瞬動きが止まり、メルはミクを見る。 「ごめんなさい!!」 そう言って、ミクはメルの頬を力いっぱい殴り、メルは気絶してしまった。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加