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あれから30分。
ミクは降りて来ない。
何故こんなに時間がかかるのか。
「ミクー!まだかー?」
「乙女に催促させるとは何事ですか!!」
そう言って、レールガンが飛んで来る。
(女ってめんどくさー…)
そう思いながらメルはリビングへと戻りお茶を飲む。
「女は時間がかかるものなんだよ」
「でもあいつ、昨日泊まっただけですよ?」
「もしかしたらパンツを探してるかもな」
「パっ!?」
お茶を吹いて過剰に反応をする。メルは純情だった。
むせたメルの背中を領主がさすってあげていると、コンコンとノックが聞こえた。
咳をしながら扉を開けると白いフードを被った女性の周りに鎧を着た男達がいた。
「な、なんだよお前ら!」
そう声を上げると女性はお辞儀をした。
「わたくしは決して、あなたがたの敵ではありません」
穏やかな声で言うと頭を上げる。フードのせいか顔は見えない。
「お前は…」
「これは、メッシュ様!」
怪しそうに見ていると、領主が駆けつけて頭を下げるとメルの頭も下げさせる。
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