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「わたくしは、徳を積むため各教団に救いを求めた領地を回っております。コクマーを回っている頃に、アウラ様からのお声をお聞きしました。そして、救助に来た次第です」
納得できてないのか、まだ怪しそうな顔をするメルだがすぐに頭を下げて顔を隠した。
「教団はビナーを救いましょう」
「本当ですか!!」
「えぇ。また、帝国に攻め込まれぬよう騎士団の者を派遣しましょう。」
「あ、ありがとうございます!!!」
頭を下げるとメッシュは背を向ける。
「時に、そこのあなた」
いきなり声をかけられ驚きながら顔を上げるメル。
「あなたの魔法はいつか、あなたが求めている物を壊すでしょう」
「…?」
「お告げ、ですよ」
意味深な事を言ってメッシュは足早に去って行った。
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