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「これがないと…マジックができないし…」
メルが頭を悩ませて30分が経過。
なんだかミクの気持ちがわかったような気がしてきたミク。
しかし、よく考えればマジックをするわけでもない。
父を助けに行くだけであって小道具達は必要ない。
なら、持って行くなら父を助けるのに役立つ道具がいいだろう。
そう思いながら荷造りをすると荷物がスッキリとした。
荷造りが終われば、一時間かかっていた。
ミクのことを言えない。
申し訳ない気持ちでいながらリビングへ行くと、領主が人のこと言えないなと言わんばかりの目で見ていた。
「荷物はそれだけですの?」
メルの荷物はリュック一つ。
ミクは手提げ袋一つだ。
お互いに少ない荷物だ。
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