一蓮托生

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□□□ 夜は長くて。 東の空が白むまで、なかなか眠れない。 六畳の部屋で一人、い草の香りに包まれて朝を待つ。 ガラリと、裏の勝手口が開く音がしたから、トモとユイが帰って来たんだと思う。 それで漸くちょっとホッとして、枕に顔を擦り付けた。 間仕切りの襖の向こうで、眠っていたはずのケイが動く気配がする。 壁一枚隔てたシキとユイの部屋からは、物音ひとつ聞こえてこない。 寝付けないのはいつものことだけど何だか今日は胸騒ぎがして、俺は布団から抜け出した。
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