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「あ、さっきぶつかってきた人」
「あ、さっきは本当にごめんなさい」
もしかして根に持ってるのかな。
「別にいいけどね。てかここで一人何してたの」
「姉貴の付き添いです」
「ふーん」
何だろうか…帽子を深く被り、サングラスをかけているこの人に不思議なオーラを感じるな。
「ねぇねぇあの人もしかして」
「え~嘘~」
「ヤバッ…ちょっと失礼」
女性は俺の手を掴んで走り出した。急な出来事に驚く。
「え、あ、ど、どうしたんですか」
「いいから走って!!」
言われた通りに走る僕。何処に行くのだろうか。
「はぁ、危なかった~」
「はぁはぁ…」
急に走ったから息が…
「あ、大丈夫」
「なんとか…急にどうしたんですか」
「ごめん。ていうか別に私だけで良かったよね走るの」
え、走らせといてそれ言っちゃうの。地理に詳しくないのに姉貴達から離れちゃったし。どうしよう。
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