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「魔王って100年前に死にましたよね?」
「とぼけるな!? 新しい魔王がいる筈だ!! 貴様ら魔族がそう言って人間界に攻め込んでくるんだ!!」
俺の質問に怒りを露わにして怒鳴るゴツい人。
勇者と魔法使いはわかるけど、あの怒鳴ってる半裸の人は何だろう? ウホッな人かな?
「いや、俺はただ100年前に魔王が住んでた城に住み着いただけで、世の中がどうなってるとか知らないんですよ」
「勇者、あの子……人間みたいに見えるし、私達に敵意は無さそうだけど……」
「うっ、確かに……髪はボサボサで、服は灰色のゴムのパンツに白いTシャツだけ、魔王の城にいる魔族にしたって、アイツは弱そうだ」
悪かったなwww弱そうでwwwww
「ここは魔王の城じゃないみたいね?」
「はぁ、やっと魔王を倒せると思ったのに……」
「大丈夫、前の魔王の城までこれたんだから、伝説の勇者と同じところまでこれたんだよ!! 諦めずに頑張ろう!!」
「そうだね!! 真の魔王の城を探しに行こう!! 君、驚かせてすまなかったね?」
「いえいえwwwww」
「魔王の居場所なんて知らないよね?」
「知りませんwwwまず存在事態知りませんでしたからwwwww」
「そうか……。悪かったね。それじゃ僕達は行くよ」
「はい、頑張って魔王退治してきて下さいwwwww」
そう言って勇者と魔法使いは構えを解き、各々の武器をしまう。
おっwwwww
意外にも良い人だなwwwww
さすが勇者と言うだけのことはあるwwwこのまま帰ってくれそうだwwwww
そう思っていた時期が僕にもありました。
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