最初の死

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死にたくない。 いやだ。いやだ。死にたくない。 あまりにも絶望的な状況。 私は笑っていた。声を出すことはできなかったが、確かに笑っていた。 なぜなら、これが最大の現実逃避なのだから。 死にたくないという気持ちを最大に表した、 私の最後の意思。 こんなところで死ぬのが私の運命なのか。 なんと、はかない命。 私は笑みを浮かべたまま、目を閉じた。
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