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交差点より少し先にいったところにいる須田の後を追いながら、左右を確信し、交差点を渡る。
私はどうしようかと考えた末に、隠すことを諦めて須田に本心を言おうと決めた。
「そうだよ。俺も〇〇ちゃんが好きだ。
何でいつもお前には隠し事が通用しないんだろうな」
私は下を向きながら恥ずかしそうに答えた。
そう言った後に、須田の方を見上げると須田が驚いた顔をしている。
「おいおい何をそんなに驚いてるんだよ。
そもそも、お前が暴いたんだろう」
どうしたのだろう。須田の様子がおかしい。視線は私の方へ向けられているが、目が合わない。
私を見ているのか…。いや、もっと先。
須田の視線は私のさらに後ろへ向けられている。
私もただならぬ事態を察し、すぐに後ろを振り向く。
そこには、猛スピードでこちらへ向かってくるトラックの姿があった。
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