俺の休暇
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あてを買うために行き先をスーパーに向ける俺にもあんな頃はあったのだと思うと少しだけ不思議な気持ちになる。 見上げた雲の形を見ていて刺身と、 「餃子を買おう」 と買う物を決める。 緑の缶をちびちびやりながら、今日は何も考えないで本の世界へ行ってみよう思う。 その冒険の入口は、今もこの手の中にある。 黒い店名の入った袋の中で「二年間の休暇」はぶらぶら揺れている。
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