光 り 輝 く デ ブ

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二枚の紙を持ち我が実家(異世界ver)の玄関のドアを開けると、やはりと言うか中も実家そのものでしてね、へへ。 靴入れの上にある鮭をくわえた熊の数々の木彫りの置物が出迎えてくれた。一つ一つ表情が違う、と言い張り何個も買って来ては母ちゃんに怒られていた父ちゃん。母ちゃんも父ちゃんに隠れてコケシ(性的ではない)を収集していたけどまあいいか。 最後に実家に帰ったのいつだったかなぁ、なんて考えながら靴を脱いで家に上がろうとしてふと思ったんです。父ちゃんと母ちゃんは家に居るの?って事を。 流石にいないよなぁ、と思うもなんとなく軽く、ただいまと言い反応を待ってみた。まあ反応ないよね、うん。分かっていたけど少し寂しい。 居間を通り抜け仏間にある仏壇に線香上げて風呂入って冷蔵庫漁って寝た。
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