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時刻0:49頃
立海大付属中学の側にある薄暗い路地にて、なにやら響き渡る鈍い音達と発している主達がポツリ
《ドゴッ》
「・ぐはぁ・・・ッ・・!!?」
《バキンッ》
「ぁ・あが・・ッ・・・!!!」
《ぐしゃり》
「ぎぃ・ッ・・ぐぅ!?」
冷たく薄暗い路地に鳴り響く鈍い音と、短い悲痛な叫び声
10人は居るであろう鈍い音を体から鳴らし倒れた高校生程の男達
言葉で表すのならば正に『死屍累々』
そんな屍達の中央には人影が二つ
「夜中に出歩くと直ぐコレだね?」
「あぁ、面倒臭ぇっつうのッ!!弱ぇ癖に喧嘩売ってんじゃねぇよ!?・・・ハァ・・喧嘩売られんのは髪が紫だからかぁ?」
「原因は多分そのピアスだと思うよ?」
明るく高い女の声と苛ついている低い男の声が薄暗い路地に発せられた
男は背が高く、唇にあるピアスから左耳へ鎖付きのピアスを付け、ダメージズボンに白いシャツを第二ボタンまで開け、中生地が赤と黒のチェッカー柄になっている赤色のベストを前を閉めずに羽織り、黒いネクタイを緩く締め、黒い靴を履き、首には犬の様な首輪を付けている
女は身体が細く背が低く、フワフワの赤黒いフリルが付いているゴスパンクな丈の短いワンピースを着て、腕には犬の様な首輪のブレスレットに、黒く踵の高い厚底ロングブーツを履いていた
「あっ、帰りにスーパー寄ろぅ?それで静流ちゃんの好きな物作るよ!!」
「マジか!?じゃあサッサと帰ろうぜ?」
「うん♪」
そう言い残すと背の低い女と背の高い男は2人で歩き出し靴の音とブーツのヒールを鳴らし薄暗い路地を進み・・・やがて夜の闇を纏い消えていった
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