0人が本棚に入れています
本棚に追加
私と智美ちゃんの席をくっつけた。席は隣同士。このクラスは自由みたいだ。
でも、私には苦い自由席の思い出がある。
それはここに来る三年前。小学三年生の時、席は私には友達がいなかった。だから一人ぼっちだった。
本当の『友達』はなんなのか。一緒に話が出来る事?、悪さを一緒に出来る事?。私には『本当の友達』がなんなのかは分からない。
でも、一つだけ言える事がある。それは、イジメる友達は、『友達』とは言わないって事だけ。
そして、パンをちぎって、口に運んでいく智美ちゃん。
私は牛乳をストローで口に運ぶ。
「ねぇ、」
と、智美ちゃんが私に話しかけてきた。
「なに?」
と、返事を返すと、いいにくそうな感じで話してきた。
「自分のペット、いないって言ってたよね。何で?親に反対されているから?」
やっぱりきた。この質問。
最初のコメントを投稿しよう!