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きっと智美ちゃんなら聞いてくると思ってた。
だって、智美ちゃんは鋭いから。私は正直に話しずらかった。せっかくの友達なのにウソを付くわけにはいかない。
「実は、私には電界ってなんなのか分からないの。どんな世界なのか、…って思うの。」
私は、智美ちゃんに言った。
「そうなんだ。じゃあさ、ペット見つけに行こうよ。私、いい所知ってるんだ。」
「どんな所?」
「え…。秘密の場所。」
智美ちゃんはルンルン気分で、そう答えた。
放課後。ある校舎の使われなくなった教室で、携帯電話をかけている。
「もしもし。俺。…うん、…うん、分かってるさ。大丈夫。きっと捕まえて見せるぜ。あの妖怪を。」
電話をかけながら窓の夕焼けを見ながら、話している少年。6年生みたいだ。
私は智美ちゃんと一緒にある【島田神社】に来ていた。
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