第1話  悟州都町

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「こんな所に神社なんかあったんだ。しかも駅向こうに。」 「うん。駅向こうでもたくさんあるよ。」 すると、私の記憶が頭の中を横切った。 ――――― ある神社。 双子の石像。 小さい頃の私。 ある男の人と手を繋ぎ、階段を降りている。 ――――― まただ。 最近夢にも同じ事をよく見る。本当にあったことなのか、それとも……。 「美希?どうかした?ボーっとして。」 「何でもないよ。大丈夫、気にしないで。」 私は言った。 なんだったんだろう今のは。ある忠告しているのだろうか。それとも私の思い違いなのか。 そんなことを考えながら智美ちゃんの後をついていく。 すると、奇妙な基地へと来ていた。草のツルが天井へと伸びている。 「ここは?」 私は呆然とこの世界に見とれいた。
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