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「私の隠れ家。怒られた時などに家出してくるの。」
「家出!?家出するの?」
「そんなに驚かなくてもいいのに。」
だって家出するなんて。智美ちゃんの性格なら親に反抗するんじゃないかと、てっきり思った。
でも失礼だから智美ちゃんには言わない事にした。
そんなことをしていたら、智美ちゃんは古くてホコリかぶった引き出しから何枚か札を出してきた。
「それ何?」
私はその札に指をさした。
「これ?これは妖怪が自分のペットに出来る【ハジヨカ】。」
「【ハジヨカ】?」
私は不思議な道具かと思った。
「これを街にばったりと出会った時に投げ張り付けるの。そうすると自分のペットに出来る。効き目も有効期限もないから。死ぬまで飼えるわ。まあ、死なないけどね。」
智美ちゃんが説明する。
「一生飼い続ける事が出来るの!?」
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