プロローグ

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…数時間後。 仮面ファイター 「…ただいま。」 カオスレディ 「あらおかえりなさい。遅かったわね?」 仮面ファイター 「あのなぁ…ヒーローと怪人、しかも宿敵同士が同じ家に一緒に入ってったら周りの人がビックリすんだろが。 世間体を考えながらコンビニやらゲーセンで時間潰さなきゃならんこっちの身にもなれ!」 カオスレディ 「あーらあら。その時間つぶしのためのお小遣いをあげてるのは誰かしら~?」 仮面ファイター 「ぐっ…!!べ、別にいいだろっ!! それより腹減ったんだよ!!晩飯はどうした晩飯は!?」 カオスレディ 「ハイハイ。準備できてますよ。 今日のおかずははエビフライとコロッケよ。 ガールぅー?ごはんよー?」 デビルズガール 「はーーいっ! おにいちゃん、ソースはとんかつとウスター、どっちにする?」 仮面ファイター 「あー…とんかつで。今日はウスターって気分じゃねぇ。 …ん?おいお袋、俺の皿だけエビフライ一匹足りねぇんだけど。」 カオスレディ 「…言ったでしょ?…『震えて待ってなさい』って」 仮面ファイター 「「恐ろしいこと」ってこれかよ!! これを『恐ろしい』と言える神経のほうが恐ろしいわっ!! つーか、「家の中じゃヒーローも怪人も関係ない」って言ったの誰だよ!? 言った本人が公私混同すんじゃねぇっ馬鹿っ!!」 …これは、何の因果か怪人の家系に生まれてしまった あるヒーローの物語で、ある。
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