プロローグ

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??? 「くらえぇいっ!! 『ファイターギャラクティカパンチ』ッ!!」 ここはS県、録出那(ろくでな)市。 夕暮れの街角で、何者かの雄叫びが聞こえたかと思うと、 地響きと同時に、耳をつんざくような轟音が響き渡った!! \\ J E T !!! // …いささかパンチの効果音としては妙ちきりんな音であったが、 とにかく。 そのパンチが狙った先には、何も無かった。 …すでに避けられていたのだ。 ??? 「ハハハッ!! どこを狙っているんだい!?仮面ファイター!!」 仮面ファイター 「ぐっ…!!」 パンチを放った男の名は、『仮面ファイター』。 録出那市の平和を守る、ヒーローの一人だ。 その名が指す通りの真っ赤な仮面が光る。 仮面ファイターは、自分を罵る声のした方向、その上空を見つめた。 そこには、妖しげな衣装に身を包んだ女が浮いている。 『カオスレディ』。 仮面ファイターの宿敵にして、 世界征服の野望を胸に、 録出那市の平和を脅かす、邪悪な魔女。 カオスレディ 「もう少し遊んでやりたいところだが、生憎あたしは忙しいんでね。 次に会ったときが、お前の最期だよ!! きな!!デビルズガール!!」 デビルズガール 「はぁ~い♪お母様♪」 仮面ファイター 「!!デビルズガール!!」 カオスレディの呼び声と共に、 カオスレディとよく似た風貌の少女、『デビルズガール』が、突然何もなかったはずの場所から現れた。 彼女はカオスレディの娘にして、側近。 空間を操る能力を持つ、強敵である。 デビルズガール 『デビルズゲ~~~~ト♪』 デビルズガールが手に持つステッキをかざしたと同時に、 空間が突如捻じ曲がり、まるでブラックホールの様な穴が開いた。 …デビルズガールが得意とする、空間移動術である。
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