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素早く手を伸ばし、卵をゲット――
「何っ！？」
「何よっ！？」
横から来たおば様と手が触れ合う。
何故美少女じゃないのだろうか。
ワクワク展開があっという間にガッカリ展開だよ。
「どうぞ」
テンションの下がった僕は、あっさりと卵から身を引いた。
別におば様にビビった訳では無い。
「あら！ 悪いわね！」
僕の倍はあろうかという巨体を揺らし、おば様はレジへと向かった。
望が僕を呼び止めた僅かな時間――
それが命取りになるとはね。
「仕方ない。アイスだけ買おう」
アイス売場に向かった僕。
だが、神は何処までも僕を裏切った。
『抵抗すればこいつは殺す！！』
「助けてぇ！！」
先程のおば様が強盗に掴まってらっしゃる。
あの強盗は多分――
『俺達メタボリック団に逆らう奴は容赦しねぇぜ！！』
――ああ、やっぱりね。
咲は壊滅に失敗したのだろうか？
仕方なく僕は能力を発動させ――
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