異能戦隊 サイキッカーズ

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 出来る事なら精算まで済ませておいてくれれば―― さすがにそこまでは望み過ぎかな? 「リョウ! 手助け感謝っす!」  そう言って笑顔を見せた咲。 少し首を傾げた為か、茶色いツインテールの髪がゆらりと揺れる。 感謝を示す様に、普段は二重の茶色い瞳は細く狭められていた。 凛とした鼻の下に有るふっくらとした唇は、口角に引っ張られ角を吊り上げられている。 ――可愛いんだよね。咲って。  僕より10センチ程低い身長もまた、彼女の可愛さを引き立てる要素だ。 「ん? どうしたっすか?」 「サキって、喋り方はアレだよね」 「アレってなんすか……」 「気にしたら負けだよ。さて……特売の卵は手に入ったから、サキにはニラを買ってもらおうかな」  今夜のメニューを先程決めたんだよね。 ニラ玉に。  咲と二人で野菜売場へと向かう。 道中、現場を目撃していた様々な人に声を掛けられ、若干うんざりしつつも何とか辿り着く。
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