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それを受け取った僕は、段ボールをリビングへ運んだ。
「――ん? それは?」
望は首を傾げつつ、段ボールの宛名に注目する。
つられてそれを見た咲は、宛名を読み上げた。
「――”神”より? 変な宛名っすね……」
――変ってレベルじゃないね。
少々気になるが、何故か開けなければいけない気がして――
誘われる様に段ボールを開けた。
中に入っていた物は、三枚の番号プレート。
それと――
「――”黒曜石”?」
別名”カラス石”――それがクリスタルの形に加工され、梱包材に包まれていた。
それを手に取り目前で眺めていると、突如光を帯び始める。
「おい……何かやばいぞ! それ!」
慌てて望が立ち上がり、僕の手から奪い取ろうとするが――
「――とれないっ!?」
僕が力を入れていないにも関わらず、掌に貼り付いてビクともしない。
そして一際強い光を黒曜石が放った時――
『うわぁぁぁぁっ……』
僕らは吸い込まれていった。
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