プロローグ

2/3
前へ
/60ページ
次へ
 僕の目の前に、また新たなヒーローが立ち塞がった。 第四銀河、惑星”アフレット”のヒーローだ。 「私は”アフレッド”! ブルーの仇は討たせて貰うっ!」  何かの鳥を模した赤いコスチュームに身を包み、両手を左右に広げ片足を上げたアフレッド。 いわゆる決めポーズ。 ――そんな事言われてもなぁ……  生き残る為に僕も必死だ。 ヒーロー同士で殺し合うなんて、はっきり言えば異常事態。 仇討に燃えるアフレッドと対照的に、僕は冷め切っていた。 「行くぞ!」  アフレッドが地を蹴る。 その速度は地球の100メートル世界記録を容易く塗り替える―― それぐらいの速さだ。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

359人が本棚に入れています
本棚に追加