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「サキなら……ギャング壊滅に向かったんじゃないか?」
――ああ、最近世間を騒がせている”メタボリック団”か。
咲なら余裕で壊滅できるだろう。
彼女の能力は”指定物質の爆発”だからね。
並の重火器じゃ太刀打ち出来ないし。
「そっか。それじゃ、僕は先に帰るよ」
「おい! サキを待たないのか!?」
――待っていたら終わってしまうんだよ。
「今日は卵の特売日だからね」
売り切れ御免ってチラシが入ってたし。
急がないと売り切れてしまうだろう。
「そんな理由で!?」
「ノゾム。食は何よりも優先されるんだよ?」
「その理屈が良く分からない」
「君とは解り合えないみたいだね」
そう言い残して僕は部屋を出た。
扉が閉まる直前、望が何か言っていたようだけど――
どうでもいいや。
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