冷たい怒り

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「それで、依頼っていうのは?」 「ああ、そうだったな」 依頼をしに来たほうなのに、まるで、来てやったと言わんばかりの態度。 大金持ちだ、少し傲慢さがあるのは仕方ないのかもしれない。けれど。 「……っ」 落ちつかせるべく、ブラッキーは右手をそっとミュウの肩に置く。 「はい。一体何なのでしょうか?」 代わりに丁寧な口調で応じたブラッキーに、やっと、アーボックは話し始めた。 「一言で言えば、ギャングを潰して欲しいのだ」 「ギャング?」
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