2人が本棚に入れています
本棚に追加
「っ・・・あ、はぁ、っ!」
動くと、ぎしっ、とベッドがきしむ音がした。
小説とかではよく聞くこの効果音1つでも、まさかこんなに破壊力があるなんて思わなかった。
「痛くない?・・・って、前をこんなにしていて苦痛なんて無いよね・・・」
アーサーのものを触ると、すでに先走りと思われる液体で濡れている。
「な、ぁっ!?ヒュ・・・?」
それに触れられた途端に跳ねる腰、反らされる喉。
見下ろしている背中も白く、繋がっている部分からは早くも水音と肉のぶつかる音が響く。
・・・彼は快楽に弱いのか。
そう思えるほどに、自分のものを締め付ける肉壁は心地よく絡み付いてくる。
初めてではないのかと疑いたくなる。
でも、最初に入れたときのあの苦痛の表情は、多分忘れられないと思う。
ゆさゆさと腰を揺らしながら、それにあわせて声を上げるアーサーに、笑いながら告げる。
「好きだよ、アーサー」
俺がいつか消えても、アーサーの事はずっと憶えてる。
だけど、アーサーは忘れて、新しい人と付き合っていってな。
そう言えないままだったけれど、なんとなく意味を察したのか、涙を零したアーサー。
「ばか・・・わかってるよ・・・・・」
どこまで解っていたのかは定かじゃない。
けど、その優しさに泣きそうになった。
だけど、腰は止まらない。
本能が、もっと目の前の獲物を犯し尽くせと叫んでいる。
しかし、自分の限界は早くも訪れたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!