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始まりは、自分が『国』の器である事を自覚したときだった。 自分は他の誰よりも不安定で、病弱だ。 しかし、どれだけ辛かろうと、『人』よりも永い時を生きる、体。 辛いことを隠す笑みも、病弱だと悟られないようなふりを続けるのも、この何年かで上手くなった。 そんな時だった。『彼』に会ったのは。
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