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ある日、珍しく1人のヒュリオは、ため息をついた。
「ふぅ・・・っ!?げほっ、ごほっ、う・・・!!」
突然咳き込んでしまうヒュリオ。
一応塞いだ右手を見ると、その手には鮮血がついていた。
(もう、自分がいられる時間が少ないって事か・・・。)
『国』としての定位置が見つからないままの自分は、あまりにも脆いものだった。
ならば。
当たって砕けてしまおう。
そう考えたヒュリオは、アーサーを呼び出した。
「なんだ、ヒュリオ?」
「俺、アーサーが好きなんだ。男同士なのに、気持ち悪いかもしれないけど」
「・・・やっと言ったな」
「え?」
意味が分からなかった。
『やっと言ったな』?
って事は、今までの俺の我慢も全部・・・??
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