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「結論から言うと、付き合ってもいいぞ。
それに、俺は気持ち悪いとは思わねぇ。・・・あんなに見られて、こっちが何ともおもわねぇと思ってんのか?」
つまり、自分の行動は全部知っていたわけだ。
と言っても、ただ見ていただけだったけど。
ばれていたのか、という表情で、相手を見つめる。
それを見て、ふ、と軽く笑んだアーサー。
「そんなバレてんのかって顔すんなよ。気づかねぇほど俺は鈍感じゃねぇよ。・・・俺も、お前が好き、だからな」
ぷい、とそっぽを向く恋人。
耳や首まで白い肌が赤くなっているのは、とても扇情的だった。
「アーサー」
そう言うと、顔をこっちに向けた彼に口付けた。
「なっ!?」
「アーサーの家に行っていい?」
まるで子犬のようだと自嘲しながら、小首を傾げて聞いてみた。
・・・小さく頷くその姿を、愛しいと感じながら。
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