告白と。

3/3
前へ
/28ページ
次へ
「結論から言うと、付き合ってもいいぞ。 それに、俺は気持ち悪いとは思わねぇ。・・・あんなに見られて、こっちが何ともおもわねぇと思ってんのか?」 つまり、自分の行動は全部知っていたわけだ。 と言っても、ただ見ていただけだったけど。 ばれていたのか、という表情で、相手を見つめる。 それを見て、ふ、と軽く笑んだアーサー。 「そんなバレてんのかって顔すんなよ。気づかねぇほど俺は鈍感じゃねぇよ。・・・俺も、お前が好き、だからな」 ぷい、とそっぽを向く恋人。 耳や首まで白い肌が赤くなっているのは、とても扇情的だった。 「アーサー」 そう言うと、顔をこっちに向けた彼に口付けた。 「なっ!?」 「アーサーの家に行っていい?」 まるで子犬のようだと自嘲しながら、小首を傾げて聞いてみた。 ・・・小さく頷くその姿を、愛しいと感じながら。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加