肉塊

12/95
前へ
/95ページ
次へ
林田は何かが居た様な気がした場所を見ていた。 だが辺りはすべて闇にすっぽりと包まれていて、何も見ることが出来ない。 風は相変わらず強く吹き荒れている。 その激しい轟音の中、何かが、何か小さな生き物の群れが同時に激しく砂を掻いているような音が、かすかに林田の耳に届いてきた。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加