プロローグ

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プロローグ

オンマの屋台に集った面々…… 美津(みつ)、舞子(まいこ)、英子(えいこ)、川西(かさい)、正樹(まさき)。 美津は年下の彼との将来に悩んでいたし、舞子はまだやりたい事が見つからない。 英子はアパレルの仕事に限界を感じ…… 川西は老後を、どう生き生きとして過ごすか。 正樹は看護師の試験勉強に懸命に取り組み、そして悩んでいた。 美津の音頭で、オンマが居なくなった後も、居酒屋で同窓会を何回も開いた。 誰も回答を出せ無いし、気の利いた助言も虚に響く。 「チゲ味おでん、食べたいな~」 と川西。 「『今日のお楽しみ』の巾着、懐かしいよね」 舞子が溜息を付く。 そして、お会計の頃には決まって……みんなで。 「オンマ、帰って来無いのかなぁ」 と、額を寄せ合うのである。
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