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「十也…?」
「…!!」
聞き覚えのある、懐かしい声がした。
「やっぱり…十也だ…」
「み…ら…?」
見ればやっぱり、懐かしい顔。
俺の親がまだ生きていた頃、住んでいた家が隣同士で、2人でよく遊んだ。
親が死んで、俺が施設に行ってからも、よく遊びに来て一緒に遊んでくれた、幼馴染。
それが弥羅(みら)だった。
「どうして…ここに…?」
「どうしてって…お前を探しに来たに決まってるだろ…。」
弥羅は俺に駆け寄ると正面からぎゅっと俺の身体を抱き締めた。
「やっと逢えた…。」
「え、ちょ、弥羅…!」
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