1.脱出

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「早く逃げなさい!!」 研究員の声と共に、近づいてくる多数の足音に気付いて、俺は木々の間を隠れるように走り抜けた。 後ろは振り返らなかった。 というより走るのに必死で振り返る事が出来なかった。 1人で走り去る俺の耳を劈くように、 研究所の方から大きな銃声が一発、秋の高い空に響いた。
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