~第一章~

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言われてみればそうだ。俺は英の話を適当に聞き流しているつもりだったが鮮明に思いだせちまう。 「分かってくれたかな?それじゃ最後に、君にはこれから私の下で働いてもらう。これは君の元の記憶の回復に繋がるかもしれない」 「!」 「興味を持ってくれたようだね」 「内容は?」 「とりあえず簡単に。この世には苛めというものが溢れている。苛め…分かるね?そこで君にやってもらいたいことがある。苛めの加害者、または被害者のどちらかを排除していただきたい。やり方、どちらを排除するかは君の自由だ。勢い余って加害者側、被害者側の両方を殺してしまっても構わない。極力、片方だけにしてくれたまえ---- 現代--- これが俺と英さんの出会いである。 俺はあの後色々なことを学ばされた。だけどすべてのことを覚えるのに10日ほどしかかからなかった。
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