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扉の開いた先は広い部屋だった。
その部屋に窓はない。目立ったものもなくただポツンと大きな机と社長椅子が置いてあるだけだった。
床には無駄に豪華な絨毯が敷かれ、まるで大企業の社長室のような印象を持つ。
俺はその部屋に入り2、3歩進んだ。
すると突然扉が閉まり出した。扉が完全に閉まると声が聞こえてきた。
「やあ、お帰り。お疲れさま」
声は後方から聞こえた。
俺の、真後ろから
「うおっ!驚かすんじゃねえよ!英さん!」
「ハハ、悪い悪い」
この男、英は俺にとって指揮官のような存在だ。
黒の長髪に眼鏡をかけ、やけに整ったスーツを着ている。
細身であり長身で顔立ちは整っといて何年もの間、太陽の光に当たってないのではないかというほど色白だ。
俺がこの男と出会ったのは約一年前---
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