プロローグ

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~四年前~ 「ギャァァァァァ!」 ここはとある倉庫、金髪の男の悲鳴がこだまする 「て、てめぇ一体何者なんだ!?」 男は少し怯えながら自分の仲間を切り裂いた突如現れた黒い服の男に向かって叫ぶ 「お、お前ら囲めぇ!!」 リーダーらしい男が仲間を切り裂いた黒い服の男を囲むように他の仲間に指示する 「て、てめぇ、ここが俺達、関東暴走族龍獄(リュウゴク)の縄張りだって分かってんのかぁ!?」 囲まれた男は少し周りを見た何も言わず頬をつり上げてにやける 「不気味な野郎だ……お前らやっちまえ!!」 「「「「おう」」」」 龍獄の総長らしい男の指示で仲間達が一斉に黒い服の男に向かう 黒い服の男は少し息を吸い 「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 黒い服の男が化け物に似た大声で囲んでいる相手を怯ませる 「な、何ださっきの」 龍獄の総長が言った直後黒い服の男に顔をわしづかみにされる 「な、てめぇ、いつの間に!お、お前ら何してやがる!早く俺を助け…!!!」 龍獄の総長は周りの光景を見て絶句した 何せ立っている人間は自分だけで、他の仲間は全員血塗れで倒れて居たのだから 「がぁぁぁ!!!」 黒い服の男は龍獄の総長を倉庫の備品が置いてある場所に投げつける 「ク、ガハッ」 龍獄の総長は口の溜まっていた血を吐き出す
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