第二章  始まり

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家に入って昼飯を食べ終わると時計がpm2:25を示していたので少し慌てて準備し、家を出ると 「4.8秒遅刻!」と聞き慣れた声がした。 「細かいわ」とあるはずの紫苑の姿を探していると「こっち!上!」と聞こえる。 声のするほうを見ると紫苑が自分の部屋から叫んでいた。 「人に言っといて自分はまだ家ん中におんかい!!」とつっこんだら「今降りるわ~!」と言い返されたヽ(゚Д゚)ノ 紫苑は降りてくると自転車を出しながら「気持ちはもお降りとったんです~」と意味の分からんことを言い出した。 「あぁぁぁ~!!」 紫苑はいきなり大声で叫ぶと 「自転車パンクしてるやん!!」とこれまた大声で叫んだ。 まぁ、長い間乗ってなかったのだからしかたないか( ̄。 ̄;) 「ほんならニケツするか?」と聞くと、「うん♪」と即答された。 なんだか嬉しいようなさみしいような… まぁ、80%は嬉しいなのだが…w 「ほんで裏町のどこ?」と紫苑に聞くと、「ん~…それが…包丁屋の隣の三光火薬店ってゆうお店やねんけど…包丁屋がどこの包丁屋か聞くの忘れてん」と少し焦った様子で答えた。 焦ってる紫苑も可愛い♪ とか思ってる場合じゃねぇや! 裏町に包丁屋なんて何軒あるかわかったものじゃない。 どうしたものかと考えていると、「ま、裏町で聞いたらわかるんちゃう?」と言われた。 それもそうなのでとりあえず出発することにした。
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