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気を取り直して次の授業の教科書を出そうとしたオレの指に、あのノートが触れた。
ちなみにルーズリーフ派のオレはノートなんか持ってない。
「あ、そういや拾ったな」
その言葉に凄い速度で反応を見せた支倉仁美は、オレの手の中にあるノートを見ると運動して上気していた頬から赤みが引いたのが分かる程ギョッとしていた。
「あ、あの……その、ノート、村上君の、ですか……？」
恐る恐る問う口調に、オレはううんと首を振ろうとして、その質問の裏に隠されている事実――いや、真実に気がついてしまった。
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