一、黒板を見ない少女
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ボンッ、とその瞬間火がついたみたいに支倉さんの顔が赤くなる。 「えっ。えっっ!?」 (ヤベェ!) 今更ながら自分の失言に気づいてオレは必死に取り繕おうとした。 「や! ち、違う! 今の違う、オレ間違えた、超間違えた!!」 なんのフォローにもなってない言葉を叫んでオレは通りそうもない企画を提出する無謀なサラリーマンのように勢いよく頭を下げて両手でそれを彼女に差し出した。 「ど、どうぞおっ!」
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