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その問いの答えは、それから暫くして、拍子抜けするくらいあっさりオレの手の中に転がり込んできた。
しかもほとんど言葉通りに、だ。
六月にして初めての席替えを行った時、クジの神様はオレに微笑んだ。
「お前だけずりぃぞ、健治!」
ダチが喚いたが、支倉仁美の隣の席は、まごうことなくオレのものだった。
……まあ、教室の一番後ろでなくなってしまったのは残念だけど。
でもオレが後ろにいたかったのはそもそも支倉仁美を見たかったからなワケで。
後ろ姿しか見えなかった昔とは違い、今の席からは綺麗な黒髪から覗く横顔なんかが拝めたりする。
……しかもイイ匂いがする。
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