巡り来る春

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― ―― ――― 俺は桜の花を見るとどうしても泣きたくなる。 あの時の悲劇を―― ――― 思い出す 八年前、俺は恋人を亡くした。 一途なのか未練がましいのか、それとも余りにも残酷なものを目にしたからなのか分からないけど 未だに忘れられなくて、 それ以来恋人もいない。 ―その日俺は家に帰るといつも以上に早く眠りについた。 そして社会人三年目の春は幕を開ける―――
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