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――さてさて、こんな屋敷に忍び込も―ってな馬鹿は……まあ暗殺者って可能性もあるが……未だ表立って行動していない今その可能性は低いな。
――まあ、客観的に見てこの屋敷は面積に対して住んでる人間どもが多い。密度が高い。故に生命感知能力を使えばこの屋敷の特異性は一目瞭然だな。
――結論、調子に乗ってる転生者が、奴隷市か犯罪組織かと勘違いして攻め込んで来たってとこか。いやまあ、確かに犯罪まがいのことはしてるし奴隷も大量にいるけどね。
と、以外と冷静な判断を下す。
一応、これでも、なんとか、ギリギリ歴戦の軍師なのだ。
『転移ポイントに到達、目標は確認できず。索敵を開始します。【形態変化<監視水晶>→<索敵水晶>】生体感知(ライフサーチ)を開始、識別信号より一定距離離れた生命体をピックアップします』
画面に映る、空中に浮かぶ水晶の形が目に見えて変化する。平常を意味する青から赤に、ほぼ完全な円形から菱型に。
『検知しました。現在時速58kmで西南西の方向へ移動しています』
「おーしwww片付け終わり~wwww寝よ寝よwwww」
と、その時――――――――
バゴオォン!!
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