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「葵ー、起きなさーい」
遠くに聞こえる声を、聞き流しながら、体にフィットした気持ちのいい布団にくるまり、体を捩る。
「葵ー!もう8時よ!?」
ガバッと布団から慌てて出る。心臓はバクバクと拍動し、目はすっかり覚めてしまった。
いつもは1時間かけて、のんびり支度しているが、8時半から始業のため、通学時間合わせて30分しか時間がない。
慌てて階段を降り、リビングへいく。
お母さんが用意してくれたトーストを頬張りながら、身支度を整える。
行儀が悪いけどそんなことに構ってらんない!
いつもアイメイクだけは軽くしてるけど、今日は時間がないのでパス!
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