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「うわー…。俺、マジ最低だな…。」
瞬平は、自分の髪をくしゃっと掴み、顔を隠しながら、頼りない声色で続けた。
わー…。瞬ちゃん、耳赤い。
なんか自信無さげな感じも、初めて見る…。
葵は頬に自分の掌をあて、熱を少しでも冷まそうとした。
「お、俺さ、お前がどんどん綺麗になっていって、他の男も、好意持つ奴が増えていって、焦ってた。」
綺麗…。
―――綺麗?!
瞬ちゃんそんな風に見えてたの?!
葵は予想外の言葉に、バクバクと心臓が煩く、後半の言葉は聞こえなかった。
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