守りたいもの、

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そう。あとから知ったことだけど、清水陽人はこの一月前に「自殺」をはかったばかりだった。 ともあれ、少年は陽人に言った。 「立ち話もなんですし、ついてきて下さい」 少年は、感慨深げに陽人を見つめ、庭を抜けながら歩きはじめた。 陽人には、その背中がどこか寂しげに見えた。 少年に案内されたのは、門をでてすぐのところにある所載だった。 フローリングで、広い部屋だ。よく整理はされてるが、あまり生活感の無い部屋だった。 「まあ、上がって下さい」 少年は、そう言うと、所載の棚に手をかけた。 「どうぞ、そこら辺に座って下さい」 少年は、陽斗に声をかけると所載の椅子に腰かけた。 所載の空気は、静かだったー。 少年が棚から持ってたなのは一冊の閉じ込め式のファイルみたいだ。 それをみた陽人は、特別なもののように感じられた。
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