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偶然、陽人が殺される前に最後にあった人物が彼、隼汰(しゅんた)だった。
そして、彼を救ったのが陽人の目の前に座る永沢 拓夢(ながさわ ひろむ)であること。
「君がなぜこんなところにいるんだ?」
隼汰が、驚きの声をあげる。
だが、驚いてるのは陽人も同じだ。
「貴方こそ…」
「いや、まぁ、君がここにいると聞いて」
隼汰は、照れ臭そうに言うと、そそくさと陽人の隣にすわった。
「この前、大丈夫だったか」
拓夢が隼汰の頭に目を向けながら言った。
陽人は後になって知らされたのだが、隼汰は半年前に陽人と同様の出来事に直面していた。
「あれくらい、かすり傷さ」
隼汰は何でもない風に、ふんっと鼻を鳴らした。
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